木屋太、今河織物のblogです。御召や帯や日常の話を書いていきます。
西陣御召の列品解説をさせていただきました。

こんにちは、宗一郎です。

先日行われた西陣織展、場内での撮影は禁止です。

 

色々と役をさせていただいていることもあり、

西陣御召の列品解説をさせていただきました。

他社製品を語るのは難しく拙い解説になりましたが

お付き合いいただいた方、本当に有難うございました。

2月のイレギュラーなお仕事はこれにて一段落。

 

しばらくはじっくりと会社に籠る予定です。

女もすなるペンダントといふものを。

こんにちは、宗一郎です。

ペンダントトップ

 

GINの瓶をモチーフにしたものですが、この緑色…

Tanqueray(タンカレー)ですよね。

私自身も「GINならタンカレー」だったりします。

 

このペンダントトップはレディースですが

アクセサリーショップで男性用の根付にと思い購入。

買物も調べものもインターネットも使いますが、

私の基本は「足で探せ!」

音楽も本もアイテムも足を使って見に行くこと。

目的以外にステキな出会いがあるかもしれない。

ふとアイデアが湧くかもしれない。

なんでもネットで済ますとイメージが貧困になりそう。

私の仕事は「着物を作る・帯を作る」だけど

「作る」前には「想像する」がないと始まりません。

 

キモノを着るときに想像しますよね。

「この着物をこの帯とあわせてみようかな」

「小物はこんな風にあわせたらいいかな」

これって着物の楽しさで重要な部分だと思うのです。

そういう「楽しい想像」を提案していきたいです。

コバルトブルーのお手本

こんにちは、宗一郎です。

イタリアのミネラルウォーター"AQUA MADONNA"

 

写真では赤みが上手に表現されていないけれど、

色もシルエットも美しい瓶です。

コバルトブルーの御召を作る迄に何度も眺めました。

現在は生産されていないとか。

20年ほど前に手に入れて、開けずに飾っています。

 

右のカラーチャートは写真から抽出した色の一部。

写真では美しく見えても、単色にすると味気ない。

色には素材や光が関わっていることを感じます。

N180 西陣彩考展、来場有難うございました。

こんばんは、宗一郎です。

「西陣彩考展」テーマカラー[Orange Squeeze]より

 

N180"西陣彩考展"終了いたしました。

私たちの我儘好き勝手に構成させていただきました。

多くの方のご来場に本当に感謝しております。

貴重なお時間をいただき有難うございました。

一同、喜ぶだけじゃなく反省修正点も考えています

次回は自身も更に力をつけて、

より大きな相乗効果を目指します。

 

この帯は思い入れの強い製品の一つになるだろうな。

「作らせてもらった」という感じ。

「作る」じゃなくって「自分を通して作らせてもらう」

そう感じるものがあるという話を

ロンドンの長い夜に叔母と話したことを思い出します。

 

さて、祭りの余韻

高揚と少しばかりの寂しさも今日だけ。

明日から再び全力疾走です

コバルトブルーの御召(経糸)

こんばんは、宗一郎です。

「コバルトブルー」「瑠璃色」とても大事にしたくなる色。

 

以前のblog

『コバルトブルーの御召が作りたくて』(2017.04.21)

で紹介した碧い御召緯を使用するべく用意した経糸です。

生産量はわずかな予定になります。

 

黒や白の御召緯と違い、

色物の御召緯は弊社オリジナルで生産しており

そこでの生産ロット分で終了いたします。

黒白の御召緯より色物はコストと時間がかかり、

かつ不良品になる可能性が高く、再現するのは難しいです。

ただでさえ御召緯は高級な糸ですが、更に高額になります。

それでも御召緯の製造現場にとって

色物の御召緯は条件のいい仕事とは言えず、

御召緯が不遇の時代も使い続けている弊社だからこそ

無理を聞いて作っていただいています。

(糸屋さん糸染屋さん撚糸屋さん有難うございます)

 

だからと言って特別に高額な反物にはしておりません。

着物には珍しい色で、強い色であるため、

購入に踏みきれる消費者の方は少数であります。

「でも着たいです!」っていう方へ

私からの応援のつもりです。

 

そんな私と流通の方との会話

流「これっていいの?」

私(自分次第でしょ?もう仕入れないでいいよ)

また違う日

流「あれと同じの作っておいてよ」

私(なぜあるときに手に入れない?もう作れないよ)

と思えばこんな流通さんもいらっしゃいます。

私「こんな色の御召を作る予定なんですよ」

流「いただくから出来たら持ってきてね」

私(!。ばっちり完成させます_(._.)_)

 

実は昨年の2月に御召緯を紹介したblogの後、

信頼していたスタッフが入院してしまい、

私や妻が引き継いで職人仕事をするようになりました。

信頼するスタッフは50年以上仕事をしていても

更に進化する意欲を持ってくれていました。

その仕事内容を知る私でも簡単にはマスターできません。

苦渋の決断でしたが、

コバルトブルーの御召製作をしばらく棚上げにしました。

 

御召緯の製作開始は昨年の2月の出来事、

ようやく私の職人仕事でも活かせそうです。

そうやって再開しました。

反物は今年の2月後半から出来上がりそうです。

お待たせした流通の方、

「あの御召緯はどうなったの?」と尋ねてくださった方、

もう少しお待ちください。

 

-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

N180「西陣彩考展」

多くの来場者と高い評価に全員で驚いております。

明日が最終日となります。

気になる方、明日の予定にいかがですか?

初日を終えて、見どころは「Orange Squeeze」じゃないかな?

こんばんは、宗一郎です。

「西陣彩考展」初日閉場後は会社でお仕事。

早くも新しい色に糸が染まってきました。

 

展示を始める直前まで全社の商品がそろう機会はなく、

正直いうと不安もありました。

しかし展示を始めると「うん!」「いいよね!」という声。

弊社の着物に他社の帯を合わせるのも新鮮で楽しい。

陳列を終えての感想は「やっぱり物づくりの力は大きい」

 

テーマカラーの1つ「Orange Squeeze」

実は製造現場や販売現場から敬遠される色の一つです。

そのうえで敢えて「挑戦しよう」と選んだ色になります。

----------------------------------------------------

というか、物づくりの挑戦状を叩きつけられて

NOとは言わずに「俺は出来るよ!」

って答えるキャラクターの三人ですから…。

全員内心ビビりながらのスタートだったはず

----------------------------------------------------

「この色を自分のデザインに使いこなす」

各社からその想いが伝わってきます。

この三社でないと実現しなかった迫力を感じます。

今回の展示のハイライトだと思っています。

 

N180=物づくりの力で180度ひっくり返す!

「本当にできるかも」

そう感じさせてくれる初日でありました。

 

本日会場で流していた音楽は

Donald Fagen "Sunken Condos"

明日の気分はどんな音楽だろう。

Wimbledon Artstudios

こんばんは、宗一郎です。

Wimbledon Artstudiosの様子。

 

イギリスで最大級のレンタルアトリエ。

約300名がここで活動されています。

帽子デザイナー、新聞や雑誌の挿絵画家、油絵の画家、

多岐にわたる創作活動の現場です。

廊下や各スペースの入口扉には製作物が飾られており、

各自の作風がわかります。

意外だったのは製作者自身を表現するものは少なく、

高い技術や隙のないデザインの構築物が多かったこと。

日本の方が自己表現が苦手なのかと思っていたのですが、

そのあたりは同じなんだなという印象でした。

 

今回のロンドンではデザイン、アート、ファッション、

それぞれをバランスよく楽しむことができました。

長めのブログとロンドンのお話は一段落になります。

読んでいただいた方、有難うございました。

ロンドン、デザインミュージアム

こんばんは宗一郎です。

コンラン卿が設立したデザインミュージアム。

象徴として何度も繰り返される、

ユーザー、デザイナー、メイカーの三すくみです。

 

デザインミュージアムはロンドンのミュージアムの中でも

決して訪れる優先順位が上だとは思いません。

先に見たくなるミュージアムはいくつもあります。

(他国のものばかり並ぶことに憤りも感じるのですが)

 

工業製品の歴史やその製造工程にも焦点が当たっている

そんな博物館です。以下のような雰囲気。

上 :様々な工業製品

下左:大量に並んだネクタイ。織も染も並んでいます。

下右:昔の力織機の写真、紋紙、紋図、裂

 

私は木屋太の製品を作品とは言わず製品と呼びます。

着物も帯も飾るものではなく、

使用することを目的としているからです。

私にとっては他の博物館のように観にいくというより、

デザインミュージアムは何かを学びに行く。

今回の旅行自体が学びと確認が目的だったのかな。

 

このblog途中で寝ていたようで、

ここから先は意味不明の文章のままアップされていました。

N180 「西陣彩考展」のご案内

こんばんは、宗一郎です。

N180の発表会の案内状より

 

-+-+-+-+-+--+-+-+-+--+-+-+-+--+-+-+-+-

N180「西陣彩考」展

 

日時:1/31  13:00〜18:00
   2/1〜3 10:00〜18:00

         (最終日のみ17:00まで)

 

場所KYOTO Gallary←地図はこちら

   京都市中京区烏丸錦小路上ル662 
   メディアジョイビル9階

-+-+-+-+-+-+-+--+-+--+-+-+-+-+-+-+-+-

気楽に見に来てください。

販売会じゃなく見ていただく会になります。

 

【もうちょっと詳しく…グループの説明】

N180は団体名でニシジン・ワンエイティと読みます。

今河織物、安田、おおばの三社で始めます。

上記の会社の並びには一応意味があります。

私が首謀者というわけじゃありませんよ。

(並びの意図は秘密です。当ててみてください)

さて、三人は20年近い付き合いになります。

現在は西陣織工業組合の催事委員会の担当です。

委員会で久しぶりに揃ったときの話。

 現在の業界や業態には各々で対応するけれど、

 未来への問題提起は一社でやっても伝わらないよね。

 一度、一緒にやってみよう

こんな風にN180は始動しました。

だから今回の「西陣彩考展」は問題提起です。

催事サイクルの中で欠落した部分を考えませんか?

そんな想いが私の参加意図になります。

 

【ロゴについて】

 

左がN180ロゴ 、右が初期段階のロゴ候補の1つ。

初めは「n」は小文字で矢印は下向きにつけて

「物づくりの力で180度ひっくり返そう!」

というコンセプトを表していました。

しかし矢印が下向きとは縁起が悪いとなり、

案内状を制作してくださったデザイナーさんに相談しました。

キモノ好きなデザイナーさんが作ってくださったロゴは

 帯や反物が一枚の布であるという面白さを

 一枚の布をたたんだようなフォントにしてみました。

そして現在のロゴが出来上がりました。

大文字になっても三人が残したかった矢印は、

「物づくりの力で180度ひっくり返そう!」だけでなく

「次のステージを目指す」という意味も与えられました。

 

【会議の様子】

三人とも、ジャンルは違えど音楽好きです。

会議が進まなかった理由はこれになります。

私が読んでいる「ナイトフライ」もおおばさんの紹介。

HR,AOR,R&B,FUNK,TECHNOと話が尽きません。

そんな進まない会議、団体名よりも先に決まったのが

第一回目は色をテーマにすること、

各社別ではなく、各色別の展示をすることでした。

 洋服の陳列の様にメーカー別ではなく色別での陳列。

 そんな風に三社の製品が並んだら面白いだろうね。

 人に勧められるではなく自分で選ぶ環境の提案。

そんな話題から「西陣彩考」というテーマが生まれました。

 

【西陣彩考・再興・再考・最高】

色をテーマにするから「西陣彩考」と名付けました。

N180は全員40代前半、業界では若手と言われますが、

異業界ならば業界を担う中心の世代です。

西陣の先輩や本来の若手、20,30代にも見てほしい。

 「がんばれ」

 「俺もやってやる」

 「こいつら調子乗るなよ」

なんでもいいから切欠になればいい。

そうやって産地が盛り上がっていけばいい。

だから「西陣再考・再興」という意味もあります。

私たちは西陣織の家業を継ぎ、

各々がオリジナリティのある物づくりをしています。

大変ですが、この仕事が好きで西陣へ感謝しています。

だから「西陣最高」なんて意味もあります。

 

案内状に書ききれない

N180始動の想いはこんな感じです。

まだまだ各社の想いはあります。

今回は見てもらう。

その様子次第で2回目以降を模索していきます。

 応援してやるぞって方

 ちょっと気になるって方

ぜひ、気楽にお越しください。

私の名は

こんばんは宗一郎です。

LONDONで開催されていた"MY NAME IS PRINCE"展

 

ステージ上のPRINCEを遠目に見たことはあったけれど

その衣装やギターの展示を間近でみることで、

思い描いていたよりも低い身長であったことは

長い間ファンであるけれど改めて驚かされた。

ファンには有難いイベントでした。

 

この"MY NAME IS PRINCE"展や

先日紹介した本の「ナイトフライ」を

移動中に読み進めたことから気づいたのは、

私は複数のメンバーの合作によるバンドの音楽よりも

個人の描いた世界観を徹底的に表そうとした音楽の方が

より好きであることでした。

共作することで必要以上の自己主張が増えたり、

立たせるべき、個性的な尖った部分をスポイルしたり、

そういうのが苦手なようです。

 

今回のロンドンへの旅行はこんな風に物づくりについて

納得させられたり、気づかされたり、

考える機会と時間を与えてくれた旅行でした。

後1,2回ロンドンのことをブログにしますが、

その後、物づくりについてはまとめてみます。

 

クリスマス時期の通り

右下の赤い帽子は私です。

アンティークのボタンを探しにテーラーまで行ったけど、

クリスマス休暇中で、しょげながらの帰途の様子です。